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地図が見せる記号

地図作成で扱うデータは、作成する地図次第で膨大なものになる場合もあります。その中から必要な情報を取得データから探り当て、地図という表現形式に反映させるためいろいろな手法がとられています。その時必要となるのがデータそのものの特性等見極められる知識と言ってもいいかもしれません。例えば、ある都市のある地点で観測された気温、湿度、風速や風向といった気象情報のようにスポットで数値化されたデータもあれば、高速道路での車の流れと言った線データに時系列要素が加わったデータもあるでしょう。あるいは対象とする土地の利用状況といった定性的なデータも考えられます。ここで最初に挙げた定量データにスポットを当てて解説したいと思います。一般的にこういった定量データにも分類がよくなされています。例えば計測単位が必ずなされる「間隔データ」では、例えばkmという単位を使用して地点間の距離というものを示したり、日本のような貿易に大きなウェイトをおく国では輸出入の比率やその品目・対外国の動向は%(パーセント)という「比データ」で表すことが可能です。このような定量データに分類される「間隔」や「比」と言ったデータには、また特有の分類方法があります。それが「生データ」と「操作若しくは加工データ」と言われる分類です。生データは名称から容易に想像できるように実際測定された数値そのものであり、一方の操作(加工)データと呼ばれるのは人工的に手を加えたもの、例えば前述の比率といったデータなどが考えられます。生データは事実そのもので誤差や収集方法等での信ぴょう性などが問題になるかもしれませんが、データそのものに疑義は生じないものであるのに対し、加工データには問題が内在している可能性がぬぐえず、扱いには注意が必要です。このような加工データにも一般的な分類法があります。一つが「概算量」、二つ目に先ほどから解説している同じ測定単位で比較した「比率」、三つめが測定単位が異なる事柄の比較となる「密度」、最後に一番活用範囲が考えられる各対象事象間の影響度などという他へ及ぼす「潜在力」などが挙げられます。これらの取得データから何も導き出すかが、地図で言えばその作り手の手腕が試されるものなのでデータの特性をよく熟知し、読み手に的確に伝える努力が欠かせません。