Site Overlay

求められるサンプリング手法

地図を情報表現手法の一つと考えると、インプットとなるデータをどう採取するかという段階で統計学がよく使われます。これは取得した全データすべてを活用する時には必要ありませんが、対象となる地域なりエリアの特質を考量したサンプリング手法を選択して初めて、有効なデータ取得の簡略化とならないからです。統計学上のデータの取り方一つとってみてもいくつか想定できます。点というスポットでとるか、線という一次元の範囲でとるか、面という2次元の広がりでとるかという違いです。次にサンプリングする手法として、対象とする地図で言えばエリアを分割するか一つのエリアとしてとるか、あるいはサンプリングする数を事前に決めておくか決めずにするのか、またサンプリングの特定、点で言えばX-Y座標を想定してその位置を決める座標値をどのようにきめるか等々で各種の手法が考えられています。後半のサンプリングする位置を決定するに際し座標の値(X座標とY座標の数値の組み合わせ)を使う場合、その選定を無作為に行うのは大変なので、よく乱数表が使われます。この時あらかじめサンプリング数を決めておく場合が「開放サンプリング」、そうでない場合は「未開放サンプリング」と呼ばれています。また対象とするエリアを等分に分割(統計学上分割域を「層」と呼びます)してそれぞれの分割域内で乱数表で得られた数値を基に位置を特定する方法として、乱数を必要数取得してそれぞれの分割域内で位置を特定する「系統的サンプリング」、ある分割域内で使用した位置情報を他の分割域にも同様に使用した「未系統的サンプリング」などがあります。このようにして名づけられたサンプリング手法それぞれの組み合わせが存在します。具体的には「規則」と「不規則」という2種類と「層別」「系統的」「未系統的」という3種類の組み合わせによる6種類がサンプリング手法の代表例と言われています。現在ではそのほかのサンプリング手法も考えられ細分化されています。