日常何気なく使っている北緯何度、東経何度といった経度・緯度はどのようにして決められているのでしょうか。
そんな疑問の回答を探していくうちに、意外と知られていないことがいろいろあることに気づかされるでしょう。例えば、言葉の原点となっているのが、織物であるということ。
経度の経はたて糸を、緯度の緯はよこ糸を示す言葉からきています。
日本地図の原点ともいえる伊能忠敬が作った「伊能図」は緯度を位置決めの参考にしていたと伝えられている一方で、経度も測るべく道具もつくってはみたもののうまくいかず断念したと言われ、ここに伊能図の限界があるという評価もされています。
このように経度緯度を知って現在地を把握するという事は早くから行われていたと考えられます。