ここではその一つ「点」に絞った作図法をご紹介します。点とはまさに字の通り広がりをもたないデータであり、一般的に情報として表すことができるのはある対象の一か所での特性(地図で言えば、役所であったり病院など)を示すもので、用いられる記号も点記号と言われるものとなります。
地図で使用されている点記号を例にその分類を紹介すると、「幾何学的記号(代表的には、〇で示す町村役場など)」と「絵画的記号(温泉地の温泉マークなど)」があります。
またこの点記号を不連続に配置することで分布の度合いを表現することも可能となってきます。
この場合さらに情報としての事象の多少や想定する地図の大きさなどで、点データの位置を主体で表現した「定性図」という扱いにするか立体データとして「記号反復図」と呼ばれる形式にするか選択が必要になってきます。
簡単に言えば、地方都市でのある種の建物の数が少なければ1種類の点記号を分布させた定性図となり、大都市で多数の同種の建物が密集しているような場合はその点記号に単位数量を決めておけば立体データの記号反復図となります。